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【3/13〜3/28開催】福井一尊展 つながるものたち

福井一尊さんの展覧会です。
新型コロナウイルスの影響で、人に会いにくい現代。
その中にありながら「つながること」の大切さを表現されます。
福井さんの文章と合わせて、その作品をご覧になってください。
3/13(土)には、福井さんによるアーティストトークも予定されています。


世界は今、目に見えない大きな敵と戦っている。こんな時代だからこそ、考えてみたい。自分の事、人類の事、地球の事。
我々はつながろうとする存在である。つながったり支え合ったりしながら、生を生きているし、完全なる孤独では生きることさえ続けられない。しかし見えない敵は我々を揺さぶり、問いかける。我々が生きようとすればするほど、本来のつながりを大切にしようとすればするほど、その力を増幅しながら。
オンラインで仕事をして、遠くの友達と会話をして、飲み会をして。ホッとしながらも、何だか湿った服を着ているように気持ちが悪い。この心地悪さを忘れてはならないだろう。このオンライン生活を支えているのは、まぎれもなく電力であり、それまでは発電について議論を戦わせていた政治家たちも、そのことには触れなくなった気持ち悪さを。テレビで喫煙者が映されなくなったように、お祭りやスポーツ観戦で人がごった返している様子が見られないこの気持ち悪さを。
しかし止めてはならない、我々の生を止めるわけにはいかない。見えにくいが、目を擦りながら前を向いて進んでいこう。五感をフルに起動させながら、自分なりのイメージを大切にしながら。
先日、母から直筆の手紙が届いてホッとした。
2021年1月 福井一尊

【作家紹介】
1976年 岡山県生まれ
現 在  松江市在住
島根県立大学人間文化学部 准教授

【主な活動】
2007年 個展「光との共鳴、形との対話」/奈義町現代美術館
2010年「小泉八雲に捧げる造形作品展」/松江城天守閣
2012年 個展「SANINBIYORI」/島根県立美術館 他全4会場巡回
2014年「I氏賞」選考作品展/岡山県天神山文化プラザ
2015年 写真集「さんいんびより」発刊/今井出版
「目の目 手の目 心の目—体感の向こうに広がる世界—」
/岡山県立美術館
2016年 エネルギア美術賞 受賞/エネルギア文化・スポーツ財団
2018年 個展「在るものと 見えるものと」/岡山県天神山文化プラザ

◆開催期間  2021年3月13日(土)〜3月28日(日)10:00〜16:30
 ※毎週水曜は休館
 ※3月13日 (土)14:00〜15:00 アーティストトーク
◆開催場所  勝山文化往来館ひしお(真庭市勝山162-3)
◆入場料   300円(中学生以下無料)
◆イベントページ ホームページ
◆お問い合わせ
 Tel : 0867-44-5880(勝山文化往来館ひしお)
 E-mail:hishio2@hishioarts.com

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