6/7・6/8・6/12・6/14・6/15|美と殺戮のすべて【ビクトリィシアター】
久世商店街のミニシアター「Victory Theater」でのイベントです!
支配人より
こんにちは支配人です。
多感な10代を過ごした90年代。
押せば映るカメラというものに惹かれ、身近な人をぱしゃぱしゃ撮っていたことがありました。
本屋に行っては世界の様々な作家の写真集を貪るように立ち読んでいたその頃、むせかえるような汗と煙草の匂い、割れた空き瓶と吸い殻と、完全に日陰な世界に生きているような人たちの、なにやら圧倒的に不穏な空気感迫る写真集がありました。
それがナン・ゴールディン。
正直言って、怖かった。
なのに、すごくかっこよかった。
自分の生ぬるさを突きつけられたような気もしたのです。
いま30年振りくらいに改めてナン・ゴールディンに出会った時、やはりすごくかっこよかった。
その頃に感じた以上に。
すっかり惚れちゃいまして、ビクトリィシアターでもぜひ上映したい。
たくさんの愛溢れる人たちに観てもらいたいと思いました。
これは愛のお話です。
生きることへの、人と人の、愛のお話。と思います。はぁー、、痺れます。
*本作には暴力や性的描写が含まれます。
15歳未満(中学生以下)の方々はもう少し大人になってから、
ぜひこの作品に出会いにいってください!
スケジュール
6/7(金) | 6/8(土) | 6/12(水) | 6/14(金) | 6/15(土) |
– | 10:00 | – | – | 10:00 |
– | 13:00 | – | – | 13:00 |
19:00 | – | 19:00 | 19:00 | – |
STORY
1970 年代から 80 年代のドラッグカルチャー、ゲイサブカルチャー、ポストパンク/ニューウェーブシーン…… 当時過激とも言われた題材を撮影、その才能を高く評価され一躍時代の寵児となった写真家ナン・ゴールディン。2023 年には、イギリスの現代美術雑誌 ArtReview が発表するアート界で最も影響力のある人物の1位に選出されるなど今日に至るまで世界にインパクトを与え続けている。
2018年3月10日のその日、ゴールディンは多くの仲間たちと共にニューヨークのメトロポリタン美術館を訪れていた。自身の作品の展示が行われるからでも、同館の展示作品を鑑賞しにやってきたわけでもない。目的の場所は「サックラー・ウィング」。製薬会社を営む大富豪が多額の寄付をしたことでその名を冠された展示スペースだ。到着した彼女たちは、ほどなくして「オキシコンチン」という鎮痛剤のラベルが貼られた薬品の容器を一斉に放り始めた。「サックラー家は人殺しの一族だ!」と口々に声を上げながら……。
「オキシコンチン」それは「オピオイド鎮痛薬」の一種であり、全米で 50 万人以上が死亡する原因になったとされる<合法的な麻薬>だ。果たして彼女はなぜ、巨大な資本を相手に声を上げ戦うことを決意したのか。大切な人たちとの出会いと別れ、アーティストである前に一人の人間としてゴールディンが歩んできた道のりが今明かされる。
オピオイド危機とは?
オピオイドとは、ケシから抽出した成分やその化合物から生成された医療用鎮痛剤(医療用麻薬)で、優れた鎮痛効果のほか多幸感や抗不安作用をもたらす。1995 年、米国では製薬会社パーデュー・ファーマがオピオイド系処方鎮痛剤「オキシコンチン」の承認を受け、常習性が低く安全と謳って積極的に販売。主に疼痛治療に大量に処方されるようになり、2000 年頃から依存症や過剰摂取による中毒死が急増。全米で過去 20 年間に 50 万人以上が死亡し、大きな社会問題となっている。
この度解禁された本ビジュアルは、ナン・ゴールディンが 1978 年にロンドンで撮影したセルフ・ポートレイトを使用。ひっかき傷だらけの背中が生々しく、孤独感ややるせなさを漂わせながら、窓から入る光に希望が感じられる。「その愛が、その絶望が、世界を動かした」のキャッチコピーと相まって、ゴールディンが絶望を抱えながらアートの力で世界を変えようとする、切実で強い想いが伝わるデザイン
に仕上がった。
◆開催日 2024年6月
◆場 所 ビクトリィシアター(岡山県真庭市久世2581)
◆料 金 一般1,500円、25歳以下(16歳/高校生以上)1,000円
◆定 員 25名
チケット購入はこちら>>ビクトリィシアター Webフォーム
◆リンク Instagram