ひと・まち・しごと「聞き書き」展〜「聞く」ことでこのまちを好きになろう〜
小学生や中学生のころに、地域の大人の話をじっくりと聞いた経験はありますか?
小学校や中学校の「総合学習」で取り組んだことのある方も多いでしょう。
暮らしへの考えや地域への想いなど、「大人はいろんなことを考えているんだな」と感じたのではないでしょうか。
真庭市でも、勝山地区の小中学生が「聞き書き」にチャレンジ。
地域の大人に話を聞いて、それを冊子や新聞にまとめて展示しています。
勝山文化センターで2/28まで展示しているということで、さっそく行ってみました。
コンテンツ
「聞き書き」とは
まずは、勝山の小中学生が挑戦した「聞き書き」について簡単に説明します。
聞き書きとは、人の話を聞きながら、その一字一句すべてを書き起こして、1つの作品として文章にまとめる手法です。
作品は、話し手の語り口調で書かれているのがポイント。
文章を読んでいると、まるで話し手が目の前にいるような感覚になります。
丁寧に作られた作品からは、話し手の人柄や想い、さらには表情まで感じとることができます。
また、毎年高校生を対象にした「聞き書き甲子園」も開催。
高校生が全国の森・川・海の名人を1人で訪ね、自然と共に生きる知恵や技術、心を丁寧に聞き取り、それを作品としてまとめます。
作品が仕上がるころには、名人を深く知っていると同時に、自分の見つめ直すようになっています。
【リンク】KIKIGAKI
勝山の小中学生の聞き書きを2/28まで展示中
聞き書きには、勝山小学校の3年生40人と勝山中学校1年生の60人がチャレンジしました。
地域の大人たちは、勝山町並み保存地区や新町商店街など、約20の店舗・企業が協力。
生徒たちはグループに分かれてお店を訪ね、仕事や暮らし、地域への想いについて質問しました。
そして、聞き書きした内容を冊子や新聞にまとめて、勝山文化センターに展示。
2/28まで展示しているということで、会場に行ってみました。
ひと・まち・しごと「聞き書き」展に行ってみた
会場である勝山文化センターです。
入口の”のれん”がきれいですね。
会場の様子です。
冊子と新聞の展示と、動画発表を見れるようになっています。
聞き書きの内容をまとめた冊子です。
勝山町並み保存地区や新町商店街のお店を中心に、20店舗ほどのお店に聞き取り。
カフェや自転車屋さん、服屋さん、酒屋さんなど、さまざまなお店の冊子がありました。
中には「仕事へのこだわりは?」「勝山での暮らしはどうですか?」など、聞き取った内容が丁寧にまとめられていました。
また、お店の人の紹介もあり、読んでいると”ほっこり”した気分になりました。
会場真ん中の大きなボードには、新聞が掲載されていました。
お店や店主の紹介、クイズなど、読み手の気を引く工夫が施されています。
また、小学生が聞き取りした内容を発表している動画も放映されていました。
この発表は、本来であれば2/11(金)の「聞きフェスinまにわ」で発表される予定だったものです。
しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響でイベントは中止に。
それでも「どこかで発表したい」という生徒たちの思いに応えて制作したものです。
各班ごとに、元気よく発表しているので、じっくりとご覧ください。
会場には、全国各地で実施された聞き書きの作品も展示されていました。
森・川・海の名人が語る言葉は、1つ1つが深く、心に響きます。
ゆったりと時間をとって行くのがおすすめ!
今回は聞き書き展の様子についてお届けしました。
小中学生が一生懸命作った作品を読んでいると、あっという間に時間が経っていました。
会場は勝山文化センターの一角ほどですが、じっくり読むなら時間に余裕を持って行くことをおすすめします。
また、作品を通して、私たちも町について改めて知るきっかけとなります。
知っているようで知らない地域のこと、人のことを知るいい機会です。
ぜひ、時間をとって会場に足をお運びください。
◆イベント情報
展示期間:〜2022年2月28日(月)まで
開館時間:8:30〜17:15
場所:勝山文化センター(岡山県真庭市勝山319)
お問合せ:090-4730-2051(真庭市郷育魅力化コーディネーター 吉野)
◆関連リンク
真庭なりわい塾での聞き書きの様子:第2期 基礎講座(8月)〜聞き書き〜
◆新型コロナウイルス感染予防のため、ご来場の際には以下の点にご協力ください
・咳エチケット・マスクの着用・手指の消毒の徹底
・人と人との距離(ソーシャルディスタンス)の確保
・風邪の症状、その他体調の優れない場合はご来場をお控えください