太古の歴史が眠る！北房ふるさとセンターに行ってみた

真庭市北房地域には、250基以上の古墳があるってご存知ですか？
中には大谷1号墳や定東塚・西塚古墳のように、国の史跡になっている古墳も。

数多くの歴史が眠ることから、北房地域は「西の明日香村」とも呼ばれています。

そんな北房地域の歴史を学べるのが、北房ふるさとセンターです。
古墳からの出土品や、北房地域出身の偉人の資料などが展示されています。

今回は北房ふるさとセンターに行って、北房の歴史を感じてきました。
歴史好きの方はもちろん、日帰りで北房地域を楽しみたい方にもおすすめです。

北房ふるさとセンターの概要

北房ふるさとセンターは、北房地域の歴史的な資料を展示している施設です。
古墳からの出土品をはじめ、地元の偉人の資料、昔の農機具や生活用品などの民俗資料が展示されています。

また、最近では期間限定展示や歴史関係のイベントも開催しています。
特にイベントは、古墳の副葬品作りや縄文土器作りなど、なかなか味わえない内容のものが多いのが特徴です。
地元の子どもたちをはじめ、岡山県南部からも多くの方が参加されています。

1階には巨大な”陶棺（とうかん）”や北房縁の人物の展示が

北房ふるさとセンターの中に入ると、まず目に入るのは「西の明日香村」と書かれたパネルと、茶色の巨大な物体でした。

こちらは「陶棺（とうかん）」といわれるものです。
素焼きで作られており、長さは約2m。
大きくて重いので、持ち運びできるように4つに分かれるようになっています。

陶棺は古墳時代の後期から末期にかけて、近畿・中国地方で用いられていました。
古墳時代の「棺」で、この中に遺体を収めて古墳の中に埋葬していました。

こんな大きなものが古墳の中から出てきたと思うと驚きですね！

ほかにも、1階には北房の偉人「箕作秋坪（みつくりしゅうへい）」ゆかりの展示や、イベントの様子をまとめた「てらこや新聞」が展示されていました。

箕作秋坪は、江戸時代から明治時代にかけて活躍した、北房出身の洋学者です。
ペリー来航以降、日本が開国へと向かう時代の中で、幕府の外交交渉に奔走しました。
明治維新以降も、英学塾「三叉（さんしゃ）学舎」の解説や教育博物館長・東京図書館長を務めるなど、数々の業績を残しています。

2階には古墳の出土品がたくさん

2階には古墳の出土品が展示されていました。

北房の古墳の特徴は、期間が長いこと。
3世紀〜7世紀後半の長い間、古墳が築かれ続けてきました。

北房の位置は、東の大和国、北の出雲国、南の備前国の真ん中にあるため、有力者たちがこの地を抑えようとしていたそうです。
あの蘇我氏とも深い関わりがあるといわれおり、北房の古墳の中には、蘇我氏にゆかりのある人物が眠っていたともいわれています。

期間限定展示：北房の養蚕企画展

2階では、期間限定の展示も開催されていました。
この日の展示は「北房の養蚕企画展」でした。

かつて北房では養蚕が盛んで、たくさんの養蚕農家さんが蚕を育てていました。
今回展示してあったのは、当時の養蚕農家さんが実際に使っていた道具。

蚕を育てる道具や繭から糸をとる道具、糸を紡ぐ道具など、たくさんの道具が展示されていました。

11月17日まで開催されているので、ぜひ足を運んでみてくださいね。

古代のロマンが眠る北房ふるさとセンターに行ってみよう！

北房地域の歴史資料を展示している、北房ふるさとセンターについて紹介しました。
「西の明日香村」と呼ばれているように、北房地域には数多くの歴史が眠っています。

全国的に見ても、これだけ古墳が密集しているエリアも珍しいのではないでしょうか。

ぜひ北房ふるさとセンターに足を運んで、北房の歴史を感じてみてくださいね！

【北房ふるさとセンター】
・開館時間　10:00〜17:00
・開館日　　毎週水曜・土曜
・入館料　　一般（高校生以上）200円
・場所　　　真庭市下呰部623-1
・問い合わせ　0866-52-2111（真庭市役所北房振興局）
・リンク：北房ふるさとセンター（真庭市公式ホームページ）

【周辺情報】
・きよとうカフェ（Facebook・Instagram）
・TABIBITO SHOKUDO（ホームページ・Facebook・Instagram）
・ほくぼうホタルの里
・北房もみじ公園（ホームページ・Facebook・Instagarm）